ヤマハ TX750
上3台と同じ様に、こちらはヤマハで初のナナハン車
CB750から3年後'72年8月登場で、時代が4スト多気筒を求めているのは知りながらも
「ホンダの追従は嫌」とばかりに、同じ4ストなれど ヤマハはあえて2気筒を選択
XS650(XS-1
>>56)で「センタースタンドでアイドリング中に場所が移動する」程の振動対策に、バイクエンジンでは初のバランサーを採用
ツインエンジンによる普段よく使う常用域での瞬発力や軽快さ。スリムな車体による乗り易さ
それらを総合したハンドリングやバランスの良さを訴求
だが、当時の2輪ユーザーは文化的にまだ未熟で、頂点モデルの750に求めていたのは「威張れる事」
それは「威風堂々とした姿」や「見た目のメカニズムが違う」「排気音が凄い」「紙上スペック(数値)も頂点」などで
TX750はスペックがCB750の67psに対し63psと低いなど、あらゆる項目で顧客達には見劣り感が。
これは販売数に表れ、2ストのGT750や750SS H2をも下回り、翌'73年のDOHC4気筒を持つZ2の登場で敗北が決定的に
結局、'74年のB型(2型)をもって販売終了となってしまう
しかし、多様なバイクに対しそれぞれが持つ意味や接し方が理解されるようになった現代において、
近い排気量のMT-07やXSR700が得ている高い評価や、そのツインワールドを広げるかも?のYZF-R7登場を見れば
当時ヤマハの狙い(コンセプト)が間違いだったと言えないのは明白
むしろTX750の登場が、時代より早過ぎたとも言えるだろう
因みに画像は初期型で、最終B型ではフロントがダブルディスクとなっている
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