スズキ GT750
>>135のCBから2年後、'71年に登場した2スト3気筒のGT750は国産初の水冷エンジン車。(それもあって、ありがたくないアダ名が水牛)
空冷2気筒のT500(
>>62)とボア&ストロークが同じで、そのシリンダーを1つ増やして750としつつ水冷化。
乾燥重量とパワーはCB750フォアとほぼ同じだが、トルクは上回っており、'80~90年代の2スト車とは違って
ジェントルな乗り味を指向する名前の通りグランド・ツーリングバイクの位置づけ。
画像車はフロントがドラムブレーキの最初期型で、2パネル2リーディングのドラムは当時の下手なディスクを上回る性能があったと言われ、
また3気筒なのに4本あるマフラーや38万5000円の価格がCB750に全く同じと、ライバル心が露わだった。
(尚、'72年のB型からフロントがWディスクに移行)
大型車は4ストへという時代の中、スズキはあえて2ストを選択。輸出は堅調だったものの、
世の潮流には逆らえず日本での人気はいま一つで、次のGS750開発はCBやZと同じ4スト,4気筒の空冷で。
しかし、現代では圧倒的主流の水冷にいち早く挑戦するなど、歴史的に意義深いバイクだったとは言えるだろう。
(2番目の水冷2ストで'80年に登場したヤマハRZの成功は、GT750から得た教訓もあったと推測)
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