若い頃、友人3人と長野県のとある場所に林道ツーリングに行った 
 川沿いを走行中に広く開けてて景色もよく、地面も平らでキャンプ地に絶好の場所があった 
 少し先にキャンプ場ありの看板があったが、せっかく良い場所があるので今夜はここでキャンプしよう 
 ということになり、喜んでテントを張った 
 特に何事も無く眠りについたが夜中に3回ほどゆさゆさ・・・ゆさゆさ・・・とテントが揺れて目が覚めた 
 外に出ようかと思ったが、どうせ狸でも居るんだろうとそのまま寝た 
 翌朝、朝食を済ませて出発しようと準備をしていると一台の車が通りかかり、声をかけてきた 
 看板のあったキャンプ場の名前が入った車だった 
 車の人「あんた達、ここではキャンプしないほうが良いよ」 
 俺「あれ?ここキャンプ禁止だったのかな?スミマセン」 
 車の人「いや、禁止じゃないけど昔、地震の地すべりで家が丸ごと飲み込まれて埋まってる場所がここだから」 
 車の人「何人か行方不明のままで、まだこの辺りに埋まってる・・・地元の人もここではキャンプとかBBQとかしないんだよ」 
 それを聞いて3人で顔を見合わせ、大急ぎで撤収した 
 帰ってからネットで調べたら本当に過去に地震で多数の死者・行方不明者が出ていた地域だったよ 
 あの時、夜中にテントの外に出ていたら、何かとご対面してたかもしれないと思うと顔が青ざめた 
 知らぬが仏とはいえ、怖いね
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